癒し三昧Blog - 「下生」
よく仏画等を観ると偶に「臍」ガ描かれている尊がありますけれど・・・・。「臍」があるということは「人間界」に下生されたことがあるということになります。よく言われる「六観音」様にはその「臍」がありません。また、「如来」と言う尊の語源は「来るが如し」と書くように、本仏があたかも人間として表れたような存在と言う意味でも理解できますが・・・・。
ではどの如来が「臍」を持つか・・・?「釈迦如来」「大日如来」「阿閦如来」「薬師如来」「「宝生如来」「阿弥陀如来」様の中で「臍」を持たない存在は「阿弥陀如来」様のみとなります。 これから察するに同じ如来でも別格の存在なのかも知れません。
前回の記事でご紹介した「廬舎那仏三尊」の脇持「虚空蔵菩薩」様、「如意輪観音」様も「臍」を持たぬ存在でもあります。一方で「勢至菩薩」「文殊菩薩」「弥勒菩薩」「普賢菩薩」様の各尊にはアナライズしてみると「臍」があります。
「大威徳明王」「大元帥明王」様は「臍」を持たれた存在であるのですが、過去に転生された気配がありませんので、ややもすると今世、地上に肉体を持って人間として生活しておられるやもです・・・・・。皆さんも一度失礼のないようにアナライズしてみるのも、その次元的存在の差異を知ることが必要かも知れません。